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【11/11はきりたんぽの日】秋田・鹿角発祥の郷土料理「きりたんぽ」の魅力と楽しみ方

2025.11.09

秋田を代表する郷土料理といえば「きりたんぽ」。その発祥の地といわれるのが、ここ鹿角市です。
11月11日は「きりたんぽの日」に制定されており、地元では、昔ながらの味を大切に受け継ぐ文化が今も息づいています。 この記事では、きりたんぽの歴史や由来、おいしい食べ方、そして鹿角市できりたんぽを味わえるおすすめスポットをご紹介します。
寒い季節にぴったりのあたたかい郷土料理を、ぜひ本場・鹿角でお楽しみください。

「きりたんぽ」とは?

炊きたてのご飯を半つぶしにし、杉の棒に巻き付けて炭火で香ばしく焼き上げたものを「たんぽ」といいます。
この「たんぽ」を食べやすい大きさに切り、マイタケやゴボウ、鶏肉などの具材とともに、比内地鶏を使ったしょうゆ味のスープで煮込んだものが「きりたんぽ鍋」です。
つまり、切る前のものが「たんぽ」、鍋に入れて食べるものが「きり(切り)たんぽ」となります。
たんぽの魅力は、もちもちとした食感と、炭火で焼いた際の香ばしい香りにあります。特に新米を使うと、お米本来の甘みと風味がより一層引き立ちます。

「たんぽ」という名前の由来には諸説あります。
ひとつは、鹿角地方で植物の「ガマの穂」を「たんぽ(短穂・立ち穂)」と呼んでいたことから、形が似ているためとされる説。
もうひとつは、槍(やり)の鞘の先端部分を「たんぽ」と呼ぶことに由来し、串に握りつけたご飯の形が似ているためとする説です。
現在もこの2つの説が広く知られています。

郷土料理「きりたんぽ」のルーツ

その昔、「たんぽ」は山で働く木こり(山子〈やまご〉)たちの間食として生まれたといわれています。
炊いて余ったご飯を無駄にしないよう、軽くつぶして枝(串)に巻きつけ、炙ったり干したりして保存食にしていたのがはじまりです。これが「たんぽ」です。
山仕事の際には、このたんぽと味噌を持って山へ入り、たんぽに味噌を塗って焼いて食べていたことから、「山子たんぽ」や「みそ付けたんぽ」と呼ばれるようになりました。
さらに、木こりたちが山で獲れたキジやウサギ、クマなどの肉を使って作った鍋料理に、手で折ったたんぽを入れて食べたことが、「きりたんぽ鍋」の原型になったといわれています。

厳しい自然の中で生まれた、知恵と工夫のこもった郷土の味が、今日まで受け継がれているのです。

きりたんぽの食べ方と作り方 ― 家でも楽しめる郷土の味 ―

秋田の郷土料理の中でも特に人気のある「きりたんぽ鍋」。鹿角の食卓でも古くから親しまれています。

たんぽは炊きたてのご飯をすりこぎなどで軽くつぶし、棒に巻きつけて香ばしく焼き上げた後、食べやすい大きさに切って鍋に入れます。
鍋のだしは、秋田名物「比内地鶏」からとったスープが定番。そこにゴボウ、マイタケ、セリ、糸こんにゃく、ネギ、鶏肉などの具材を加え、しょうゆ味で仕上げます。
具材のうま味がしみ込んだスープを吸ったきりたんぽは、もちもちとした食感と香ばしい風味が楽しめる、まさに秋田の味です。

鹿角では、家庭で手づくりされるほか、市内のスーパーや道の駅では、きりたんぽ鍋に必要な食材をそろえることができます。
「たんぽ5本(または10本)セット」や、手軽に使える比内地鶏スープも販売されており、ご自宅でも簡単に本場の味を再現できます。

また、市内の飲食店では、地元産の比内地鶏やお米を使ったこだわりのきりたんぽ鍋が提供されており、観光客にも人気です。

鹿角市で味わう本場のきりたんぽ鍋 ― おすすめ店舗紹介 ―

鹿角市を訪れた際は、地元ならではの本格的なきりたんぽ鍋を楽しむことができます。
家庭の味に近い温かい雰囲気のお店から、予約なしでおひとり様でも気軽に食べられるお店まで、さまざまな飲食店があります。観光の合間に、ぜひ鹿角の郷土料理を味わってみてください。

きりたんぽ館(道の駅かづの内)

道の駅かづの内にあるきりたんぽ専門店「きりたんぽ館」。
店内で握るふっくらと美味しいきりたんぽに比内地鶏の旨味がしみ込んだ「きりたんぽ鍋(一人前)」をご堪能いただけるほか、くるみ味噌を塗って香ばしく焼き上げた「みそ付けたんぽ」の販売、手作り体験を楽しむことができます。

【予約】事前予約不要(ただし数量限定のため完売の場合あり)
【住所】秋田県鹿角市花輪字新田町11-4
【問合せ先】0186-22-0555
【定休日】不定休
【駐車場】あり(無料)
【WEB】https://antlerkazuno.jp/restaurant/kiritanpo/

レストラン&ダイニングMITACHI(道の駅かづの内)

道の駅かづの内にある「レストラン&ダイニングMITACHI」では予約なしで「きりたんぽ鍋(一人前)」をお楽しみいただけます。鹿角の郷土料理「けいらん」が付いた「きりたんぽ鍋膳」もあり、2つの郷土料理を堪能できます。

【予約】事前予約不要
【住所】秋田県鹿角市花輪字新田町11-4
【問合せ先】0186-22-0555
【定休日】不定休
【駐車場】あり(無料)
【WEB】https://antlerkazuno.jp/restaurant/mitachi/

南部手打ちそば総本舗 切田屋

明治22年創業、商店街の一角に佇む老舗そば店「切田屋」では、そばメニューのほかに「きりたんぽ鍋(一人前)」を提供しています。 自慢の手打ちそばときりたんぽ鍋のセットメニューもご用意。テーブル席や小上がりもあります。

【予約】事前予約不要
【住所】秋田県鹿角市花輪字下花輪168
【問合せ先】0186-23-2083
【定休日】月曜日
【駐車場】なし(有料駐車場が隣接)
【WEB】https://h-card.jp/store/store02/678/

御食事処 ぐりとる

比内地鶏を使用した比内地鶏料理の専門店「御食事処ぐりとる」。「あきたこまち」を使ったきりたんぽ鍋を提供しているお店が多い中、こちらでは鹿角特産米「淡雪こまち」をつかった「比内地鶏と淡雪こまちのきりたんぽ鍋(比内地鶏コラーゲン付)※一人前」を提供しています。
淡雪こまち特有のもちもちしたきりたんぽと、比内地鶏のお肉、スープで本格的な味を堪能できます。

【予約】事前予約不要
【住所】秋田県鹿角市花輪字上花輪139-1
【問合せ先】0186-25-8828
【定休日】月曜日、金曜日
【駐車場】あり(無料)
【WEB】https://a-hanawafukushikai.jp/pages/216/

サロン・ド・割烹 美ふじ

地域の食材をふんだんに使用した四季折々の郷土料理や創作料理を味わえる「サロン・ド・割烹 美ふじ」。季節の味と香りを大切に、四季の移ろいをお料理でお届けしています。お店自慢のきりたんぽ鍋は、5時間以上かけて比内地鶏の旨味をじっくりと煮出した自家製ストレートスープが絶品です。
古代米入りたんぽ、あんかけたんぽなど、オリジナルアレンジ料理もおすすめです。

【予約】きりたんぽ鍋は要予約(5日前まで)
【住所】秋田県鹿角市花輪字下花輪155-7
【問合せ先】0186-23-5771
【定休日】不定休
【駐車場】あり(店舗前3台まで /無料)
【WEB】http://www.kiritanpo.net/

鹿角市イメージキャラクター「たんぽ小町ちゃん」

鹿角市では、地域やきりたんぽの魅力を全国に発信するためのイメージキャラクターとして「たんぽ小町ちゃん」が活躍しています。
たんぽ小町ちゃんは、きりたんぽと秋田美人のルーツであるといわれる小野小町をモチーフにした可愛らしいキャラクターで、鹿角市を中心に開催されるイベントやキャンペーンなどに登場し、地元の子どもたちにも親しまれています。

鹿角市内では、観光施設や物産展などでたんぽ小町ちゃんのパネルやイラストを目にすることができます。
観光の思い出に、ぜひ探してみてください。

寒さが深まるこの季節、体の芯から温まる「きりたんぽ鍋」は秋田を代表する冬の味覚です。
その発祥の地といわれる鹿角市では、昔ながらの製法や地元の食材にこだわりながら、今も受け継がれています。

ご家庭で味わうのはもちろん、市内の飲食店やイベントでは、本場ならではの味と雰囲気を楽しむことができます。
旅行や観光で鹿角を訪れる際は、ぜひ「きりたんぽ鍋」であたたかいひとときをお過ごしください。

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