大湯ストーンサークル館は、秋田県鹿角市にある国指定特別史跡である大湯環状列石に隣接する施設です。大湯環状列石は縄文時代後期(約4,000年前)につくられたとされる、日本最大級のストーンサークルであり、縄文文化を象徴する重要な遺跡のひとつです。
環状列石は直径40メートルを超える大型の石の円形配置が特徴で、特に有名なのが万座(まんざ)と野中堂(のなかどう)と呼ばれる2つのサークルです。これらは祭祀や葬送儀礼の場として使われていたと考えられており、出土品として土器や石器、土偶など多彩な遺物が確認されています。
また、大湯環状列石は世界遺産である北海道・北東北の縄文遺跡群を構成する遺跡の一つとしても知られ、歴史的価値が非常に高いスポットとして注目されています。