毛馬内盆踊りは、秋田県鹿角市毛馬内地区で受け継がれてきた伝統行事で、国の重要無形民俗文化財およびユネスコ無形文化遺産に指定されています。その起源は中世にさかのぼるとされ、念仏踊りや精霊供養の風習がもとになったと伝えられています。また、永禄10年(1567年)に南部氏が安藤氏との鹿角での戦いに勝利して毛馬内へ凱旋した際、将兵をねぎらうために催された「陣後踊り」が始まりの一つになったとも言い伝えられており、踊り手が静かに円を描いて踊る姿が特徴です。
踊りは「大の坂」と「甚句」の2種類があり、男性は紋付に水色の蹴出し、女性は留袖や訪問着にトキ色の蹴出しを身に着け、男女とも手ぬぐいで頬被りをするのが特徴です。にぎやかな盆踊りとは異なり、落ち着いた雰囲気の中で先祖を供養する意味合いが強い点が大きな魅力です。