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大湯環状列石って?魅力・アクセスの方法・周辺スポットを紹介

2025.03.06

「大湯環状列石ってどんな場所?アクセス方法や周辺の見どころが知りたい!」そんな方へ向けて、大湯環状列石の魅力をわかりやすく紹介します。 秋田県鹿角市にある大湯環状列石は、縄文時代後期(約4,000年前)のストーンサークルで、北海道・北東北の縄文遺跡群の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。
歴史を感じられるだけでなく、隣接する大湯ストーンサークル館で体験学習を楽しんだり、大湯温泉郷でくつろいだりと、観光スポットとしても魅力満載です。
本記事では、大湯環状列石の特徴やアクセス方法、周辺のおすすめスポットまでたっぷりご紹介します。

大湯環状列石とは?

大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は、秋田県鹿角市にある縄文時代後期(約4,000年前)の大規模な遺跡です。
野中堂(のなかどう)環状列石と万座(まんざ)環状列石という2つのストーンサークルから構成されており、北海道・北東北の縄文遺跡群の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。

大湯環状列石の特徴

昭和6年(1931年)に発見された大湯環状列石は、縄文時代後期に作られた共同墓地兼祭祀場であると考えられています。2つの環状列石は、それぞれ大小の川原石を円形や楕円形に組み合わせた配石遺構によって二重の円を形成しています。
万座環状列石:最大径52メートル、約6,500個の石で構成。
野中堂環状列石:最大径44メートル、約2,000個の石で構成。
2つの環状列石の中心と、それぞれの日時計状組石は夏至の日没方向と一直線に並んでおり、縄文人が太陽の動きを観測していたことを示唆しています。

発見された遺物

発掘調査により、環状列石の周囲から掘立柱建物跡、貯蔵穴、土偶、キノコ形土製品、土版(どばん)など、多くの祭祀用具や生活道具が出土しました。 特に、土版は人の体を表現し、数を数える道具としても使われていたと考えられています。

大湯環状列石の魅力

縄文時代を体感できる

大湯環状列石は大湯川沿いの大地の上に広がり、奥羽山脈や高森山地を背景に縄文時代の風景をそのまま感じられます。
現代の建物は見当たらず、縄文時代の雰囲気を楽しむことができます。

大湯ストーンサークル館での体験学習

隣接する大湯ストーンサークル館では、発掘された遺物やパネル展示を通じて大湯環状列石の歴史を学べます。
【体験学習の例】
縄文シネマ:12K高画質・5.1chサラウンドによる迫力映像で縄文の世界を体験できます。
ホログラム展示:土偶や日時計状組石を様々な角度から楽しめます。 体験工房:土器や勾玉づくりが体験可能です。

大湯環状列石へのアクセス

アクセス方法

大湯環状列石は、秋田県鹿角市十和田大湯字万座に位置しています。
車を利用する場合は、東北自動車道「十和田IC」から約15分で到着します。
公共交通機関を利用する場合は、JR花輪線「鹿角花輪駅」から秋北バス「大湯環状列石前」行きに乗車し、約35分でアクセスできます。

冬季の通行止め情報

大湯環状列石は、積雪の影響により11月中旬から4月中旬まで、遺跡見学エリアの一部が通行止めとなります。
この期間中は、屋外の遺跡エリアへの立ち入りが制限されるため、訪問を検討している方は事前に大湯ストーンサークル館の公式サイトなどで最新情報を確認することをおすすめします。

営業時間

大湯ストーンサークル館は、春から秋にかけての通常期と、冬季では営業時間が異なります。 通常期の4月から10月は、午前9時から午後6時まで開館しており、休館日はありません。
一方、降雪期の11月から3月は、午前9時から午後4時までの短縮営業となり、月曜日が休館日です。
※月曜日が祝日の場合は翌平日が休館となります。また、年末年始の12月29日から1月3日までは休館日です。

大湯環状列石の周辺スポット

大湯ストーンサークル館

大湯ストーンサークル館は大湯環状列石のガイダンス施設として、遺跡の魅力を分かりやすく紹介してくれます。館内には、発掘された土偶や石器などの貴重な遺物を展示するホールがあり、パネルや映像を通じて縄文時代の暮らしについて学ぶことができます。
さらに、勾玉づくりや土器づくりなどの体験プログラムも充実しており、縄文文化を身近に感じられるのが魅力。 入館は無料で、遺跡を見学する前に立ち寄るとより深い理解が得られます。

大圓寺

鹿角曹洞宗寺院護持会より画像を引用

大圓寺は、秋田県鹿角市十和田大湯にある曹洞宗の歴史ある寺院です。創建は1643年で、長い歴史と自然の美しさが魅力です。
特に参道の両脇にそびえる樹齢2,000年とされる門杉(片方は江戸時代中期の大洪水で流失)は、秋田県の天然記念物に指定されています。十和田南駅からバスで約15分とアクセスでき、一人旅から家族連れまで幅広い層に親しまれています。

大湯温泉郷

鹿角市役所より画像を引用
大湯温泉郷は、約800年前に大湯川沿いに自然湧出した歴史ある温泉地です。 泉質は温度が高めで、豊富な湯量と優れた効能から、江戸時代には南部藩の保養地として利用されていました。
現在も地元の方々に愛される4つの共同浴場があり、観光客も気軽に湯めぐりを楽しめます。 周辺には国特別史跡の大湯環状列石や十和田湖もあり、観光の拠点にも最適。

まとめ

この記事では、秋田県鹿角市の大湯環状列石について、特徴やアクセス、冬季の注意点、周辺スポットを紹介しました。 以下が主なポイントです。
大湯環状列石の魅力:縄文時代後期に築かれた2つのストーンサークル(万座環状列石・野中堂環状列石)を通して、太古の祭祀文化や太陽の観測技術を学べる
アクセス:車や公共交通機関で訪問可能ですが、冬季は通行止めエリアがあるため注意が必要
営業時間:大湯ストーンサークル館は通常期(4月~10月)は9:00~18:00、冬季(11月~3月)は9:00~16:00まで営業(月曜休館・年末年始は休館)
周辺スポット:大湯ストーンサークル館での縄文シネマや体験工房に加え、大圓寺や大湯温泉郷なども見どころ満載
大湯環状列石を満喫するために、アクセス方法や冬季の通行止め情報を事前にチェックしましょう。また、近隣の観光スポットも併せて巡ることで、縄文文化や自然の魅力を余すことなく体感できます。
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